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08年筑波大学学長選考に関するまとめ

  • 2008-10-09 (木) 1:38
  • etc

既報の通り、現学長岩崎洋一の今期いっぱいでの退任をうけ、推薦による学長候補が公示されました。

筑波大:学長選考、候補者4人を公示 来月31日に決定 /茨城 - 毎日jp(毎日新聞)

候補者について

まず、公示されたのは、

  • 高木英明大学院システム情報工学研究科経営政策科学専攻長(58)
  • 井上勲学長特別補佐(58)
  • 山田信博付属病院長(56)
  • 田中二郎大学院システム情報工学研究科長(56)

の四名です。

候補者の先生方も、それぞれwebページを用意している模様で、以下で確認できます。

これらのページを辿っていきますと、それぞれの所信表明とかみられます。

選考過程等について

毎日新聞によると

10月8日に各学長候補者の推薦書、推薦者名簿、所信表明などが公示され、同29日に9月1日現在在職の常勤教職員4154人による意向調査のための学内投票が実施される。意向調査などをもとに、学外委員10人を含む計24人の委員による学長選考会議で、学長予定者が決定される。

となっています。

まずは、

  1. 平成20年10月29日に行われる常勤職員による意向調査をして、
  2. その結果をもとに学長選考会議で決められる

って流れですね。

学長選考会議とは、国立大学法人筑波大学の組織及び運営の基本に関する規則(PDF)第三章26条「学長選考会議」の項により定められて設置された組織です。

(学長選考会議)
第26条 法人に、法人法第12条第2項の規定に基づき、学長選考会議を置く.
2 学長選考会議は、次の各号に掲げる委員で組織する.
(1) 第15条第1項第4号の委員のうちから経営協議会において選出された者 10人
C2) 第21条第3号又は第4号の委員のうちから教育研究評議会において選出された者10人
3 前項の規定にかかわらず、経営協議会において選出された委員が欠けた場合に補欠の委員を補充できないときは、教育研究評議会の議に基づき経営協議会において選出された委員と同数となるまで教育研究評議会において選出された委員を減じるものとする.
4 第2項各号に掲げる者のほか、学長選考会議の定めるところにより、学長又は理事を学長選考会議の委員に加えることができる.ただし、その数は、学長選考会議の委員の総数の3分の1を超えてはならない.
5 学長選考会議に議長を置き、第2項の委員の互選により選出する.
6 議長は、学長選考会議を主宰する.
7 学長選考会議は、第5条に規定するもののほか、法人法第17条第4項の規定に基づき、学長の解任の申出を行うものとする.

詳しくは下のページを参照してみて下さい。

筑波大学 | 広報・公開 学長選考会議 【 議事録・配付資料 】

現在の学長選考会議のメンバーは下のような感じです。

☆学外者

  • 三菱マテリアル株式会社名誉顧問 秋元 勇巳
  • 津田塾大学長 飯野正子
  • 独立行政法人海洋研究開発機構横浜研究所地球内部変動研究センター特任上席研究員 石田 瑞穂
  • 大学共同利用機関法人人間文化研究機構機構長特別顧問 大崎  仁
  • アメリカンファミリー生命保険会社最高顧問 大竹 美喜
  • 学校法人市川学園理事長・学園長 古賀 正一
  • 前国立大学法人総合研究大学院大学長 小平 桂一
  • 独立行政法人国民生活センター理事 柴崎 信三
  • 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立情報学研究所顧問 末松 安晴
  • 社団法人茗渓会理事長 西野虎之介

☆学長・理事を除く教育研究評議員の中からの選出者

  • 体育専門学群長 阿江 通良
  • 数理物質科学研究科長 赤平 昌文
  • 附属図書館長 植松 貞夫
  • 情報学群長 海老原義彦
  • 医学群長 大塚 藤男
  • 人間総合科学研究科長 清水 一彦
  • 生命環境科学研究科長 田瀬 則雄
  • 人文社会科学研究科長 坪井 美樹
  • 図書館情報メディア研究科長 中山 伸一
  • 芸術専門学群長 西川  潔

☆理事内からの選出者

  • 理事 工藤 典雄
  • 理事 腰塚 武志
  • 理事 波多野澄雄
  • 理事 吉武 博通

こちら(PDF)に名簿が有るので興味があったら見てみてください。

ここらへんの選考過程については、国立大学法人筑波大学規則集 第二章 人事 の以下の要項に定められています。

国立大学法人筑波大学学長選考要項(PDF)

推薦人とかどうなってるの?

各候補の推薦人を研究科毎に起こしてみました。

筑波大学学長選挙推薦人テーブル

こう見ると、何となく四候補の傾向が見て取れますね。

学長候補者による所信説明会

教職員専用ページ | 学長候補者による所信説明会(仮称)(学内限定です)

過日,筑波大学長選考要領の規定に基づき、4名の学長候補者が決定しました.そこで筑波大学の未来を語る会として,学長候補者による所信説明会(仮称)を企画しました.当日は,候補者と参加者が直接質問・対話できるような機会を設けたいと思いますので,是非ともご参加下されば幸いです.

日 時: 平成20年10月17日(金)
午後3時~5時
(質疑応答の状況により,延長有り)
場 所: 大学会館 講堂  (キャンパスマップ南地区)

その他

筑波大学の労組

筑波大学の労組達はどうなっているんだろうか・・・?

ということで、筑波大学の労組についです。

筑波大学には、二つの労組があります。

前者が全大共系、後者が日大共系です。

この両組合がどの候補を推薦しているのかと言う情報はありません。

追記:2008年10月26日

選挙戦もあと数日。コメント欄にも色々な方からの票読みについての指摘をいただいています。

とりあえず更新をさぼっていたので色々と更新。

まず、山田先生のwebページが見つかったのでリンクを張っておきました。

コメントにも教職員組合について触れられていますので、教職員組合についても触れておきました。

Comments:5

ぞら 08-10-09 (木) 8:00

井上勲ってもしかして・・・・!!!

hirose 08-10-09 (木) 15:29

芋が嫌いなあのかたですね。

元学長選挙記者 08-10-11 (土) 3:08

筑波大学長選挙メモ

 学長選挙の歴史的なポイント
 (1)第三学群系(理工系)vs茗渓系での対立になる
 (2)大票田は臨床医学系。付属病院に勤める講師たちの票を押さえれば勝つ。その意味で旧臨床医学系が第三学系につくか茗渓系につくかで勝負が決まる
 (3)旧来の対立軸が常に露見する。たとえば農林系vs生物系、化学系vs地学系、臨床系vs基礎医学系、付属病院内での千葉大出身vs医科歯科大出身など。

 その意味では4人の候補者が乱立する点で、今回の学長選挙は極めて異例。大学院改組と学群再編が既存の権力構造を大きく変えたと思われる。
 特に注目されるのは医学。従来は黒子に徹していた医学から候補者擁立の動きがでたということは、応援すべき候補者がいないことを示す。
 本命・保守本流とされる候補は、副学長経験者である高木。幅広い領域から支持者を集める。事実上、岩崎の後任とされる。文科省的にも本命候補か。ただ、臨床医学から立候補者が出てしまい、事実上、医学からの支持を取り付けられなかったのは痛い。
 一方で、医学出身の山田は大票田である臨床医系以外の支持をどれだけあつめられるかが焦点となる。基礎医学などからの人気がどれだけなのかも気になる。
 井上の最大の強みは教育大出身であること。旧農学部ではなく旧理学部出身であることは気がかりだが、仮にかつての対立構造を超え、農林の支持をも集めれば、茗渓系の票が一気に流れ込む可能性がある。そうすると文系からの支持をとりまとめることもできよう。
 田中は情報系出身で民間企業の経験もあり、第三学群を中心に支持を集めよう。そういう意味では、高木と票を分け合う可能性も高い。

 以上のことから、まつおとしては以下のシナリオを予測する。

(1)メインシナリオ
 高木が接戦の末、学長候補に。
(2)サブシナリオ
 高木と田中が票を分け合ってしまい、井上が逆に農林・文系などの支持を集め勝利
(3)リスクシナリオA
 山田が他の学系の支持(文系や図情、自然系など)を取り付けることで躍進。
(4)リスクシナリオB
 田中が第三学群、自然などの支持を集め、医学の切り崩しにも成功。僅差で競り勝つ。

 今のところ、(1)50%、(2)30%、(3)15%、(4)5%ーーといったところか。

 学園祭は初日にいきますんでよろしく。
(敬称略)

通りすがりの元記者 08-10-25 (土) 17:43

通りすがりですが,
現在の状況は,田中vs山田の接戦の模様です.
京大,阪大,慶応のように,情報系から学長が
筑波でも初めて選出されるかが焦点(話題?)のようです.これも,時代の流れかもしれませんね.

客観的観察者 08-10-26 (日) 2:20

現実は、通りすがりの元記者さんが、
圧倒的に正しく、元選挙記者さんは、
一部、アナクロな(時代錯誤的)先入観に
染まっちゃってますね。

現実に票読みで、通りすがりさんの
>田中vs山田の接戦の模様
がリアルに近く、
>(1)メインシナリオ
>高木が接戦の末、学長候補に。
これ、噴飯モノ的にありえないです。
(これらは、推薦人のリストを見れば、
5分で分かることです。)

とは言え、
>特に注目されるのは医学。
>従来は黒子に徹していた医学から候補者擁立の
>動きがでたということは、応援すべき
>候補者がいないことを示す。
あたりは、鋭い指摘で、
>山田先生のが見つからなかった
[山田氏のHomePageが無い]
からも、容易に推察されるように、
「とりあえず出ちゃった」的なほころびは、
あちこちに出ている所信や、ビジョンを見れば、
15分位で誰にも見えてくる。(実際に所信を聞いた人は、ほぼ例外なく、そういう感想を持っているようです)

そのささやかな一例が、
>筑波大学の労組達はどうなっているんだろうか・・・?
にも見ることができます。
今回のキーフレーズは、
「教職員が一体となって、学生までが一丸となって、
法人化された大学を刷新する」というところにあるようですが、その教職員一体が構成するものに、筑波ユニオンというのがあります。

そこが、全教職員向けに定期で、ニュースを配布(紙です)しているのですが、その選挙特集号の第一面に、
代表者の見解があり「特定候補の推薦人に、学長選考委員が、入っている」ことが、問題視されています。(名簿は公開されていますので、医学山田氏の推薦人であることは、2枚の名簿を見ればすぐにわかります。学長選考委員の名簿は、上にフルに出ていますね。)

これは、社会常識的に、あってはならないこと(学長選考委員は、投票結果を覆して学長を決定する権限を持ちますので、こんな、出来レース?は、世間では許されない)と思いますが、ここに、やはり
>特に注目されるのは医学。
>応援すべき候補者がいないことを示す。
が、反映されている(焦り、勇み足)ように見受けられます。

一方、
>本命・保守本流とされる候補は、副学長経験者である
>高木。幅広い領域から支持者を集める。
>事実上、岩崎の後任とされる
これ、ご本人が聞かれたら、びっくり仰天されると思います。また。そうでないことも、推薦者リストを見れば、一目瞭然でしょう。

ということで、
「現実は、通りすがりの元記者さんが、
圧倒的に正しく、元選挙記者さんは、
一部、アナクロな(時代錯誤的)先入観に
染まっちゃってますね。」
ということなんです。

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